事業主には、従業員が安全に働くことができるように、必要な配慮をする義務があります(労働契約法5:安全配慮義務)。
コロナ禍においては、従業員が少なくとも職場においては、コロナに感染することがないように必要な配慮をする必要があります。
もっとも、感染したのが、職場外であったとしても、除染が完了するまで事業再開が出来なかったり、風評被害が発生するなど事業主はダメージを受けてしまいます。
よって、事業主は、従業員に対して十分な「コロナ教育」を行う必要があります。
※ 4/19更新
「人のことは、どうでもいい」は、通用しないことを徹底する。
「感染者が増え医療崩壊が起こると、従業員自身やその家族が医療を受けられなくなるから徹底する必要があるんだよ」と、ご説明ください。
最低限従業員には、次のことを徹底させましょう。
1 | 不要不急の外出を控える。 |
2 | どうしても外出しないといけないときでも、三密【1】を避ける。 |
3 | 自分が感染している可能性がある(無症状なだけ)と思って行動する。 |
4 | 常時マスクを着用する。 |
5 |
帰宅後は、 ①何も触らず、アルコール消毒液や石鹸で手を洗浄 ②着衣・荷物には「次亜塩素酸水」などをスプレーして滅菌 ③マスクも消毒し、廃棄又は洗濯 |
6 |
来客後は、 ドアノブ・座席などに対して「次亜塩素酸水」などをスプレーして滅菌する。 |
【1】三密・3密(さんみつ)とは
密閉空間 |
窓を二つ以上開けて、換気を行う。 例)換気が悪い場所には近づかない。 例)換気が悪い場所は、すぐに去って滞在しない。 |
密集場所 |
人との距離は2メートルあける。 例)人込みを避ける。 例)公共交通機関の利用を避ける。 例)行列に並ぶときも間隔をあける。 |
密接場面 | 2メートル以内で会話をしない。 |
事業主は、以下の対策を徹底させ、予防策にほころびがないか、チェックを行う必要があります。
通勤時 |
・マスク着用 ・密着を防ぐ ・時差出勤 |
出勤時 外回りから帰社後 |
・手指をエタノール消毒→服のまま次亜塩素酸水で消毒→背中も次亜塩素酸水→ →上着を脱いで次亜塩素酸水→うがい薬でうがい→検温→着席 |
社内勤務時 |
・全員がマスクを常時着用 ・座席は2メートル間隔 ・一日3回検温し、表に記入 |
トイレ |
・フラッシュ(洗浄)は、トイレの蓋をしめてから∵拡散予防 ・男性は、次亜塩素酸水をトイレ内にスプレー |
来客 |
・手指消毒液をおすすめする。 ・淹れたお茶は飲まない方が多いので、ペットボトルなどを提供 ・帰られた後は、座席・ドアノブなどを次亜塩素酸水 |
掃除・換気 |
・一日3回ドアノブなどをアルコールシートで拭き掃除。 ・2つ以上の窓を常に開けて、常時換気 ・それに加えて、2時間おきに10分間窓を全開にして換気 |
マスクは品薄になっていますが
①ご自身で作ることも可能です。YOUTUBEで作り方が紹介されています。
②使い捨てマスクでも、洗濯して複数回は使うことが可能です。
下記3種は、いずれもコロナウィルスに効果があるとされています。
アルコール消毒液 | 次亜塩素酸水 |
キッチンハイターなど を希釈して作成 |
|
主成分 | エタノール | 次亜塩素酸(塩素濃度200ppm=0.02%) | 次亜塩素酸ナトリウム |
効果 |
〇様々な菌・ウィルス △ノロウィルス △インフルエンザウィルス |
〇ノロウィルス 〇インフルエンザウィルス 〇花粉 |
〇ノロウィルス 〇インフルエンザウィルス |
注意点 |
引火性がある 長期使用で手荒れ |
弱酸性 手荒れなし 衣類などの色落ちなし 作用後は水に戻る トリハロメタンを形成しない |
アルカリ性 目に入ると失明のおそれ 皮膚を傷めるおそれ 衣類などの色落ち 金属腐食 発がん性物質といわれるトリハロメタンを形成する |
用途 |
〇手指消毒 〇ドアノブなど消毒 △マスクへ噴霧【1】 ☓衣服の消毒 ☓室内噴霧∵引火性 |
〇手指消毒 〇ドアノブなど部分消毒 〇マスクへ噴霧 〇衣服の消毒 〇室内噴霧 |
☓手指消毒 〇ドアノブなど部分消毒 ☓マスクへ噴霧 ☓衣服の消毒 ☓室内噴霧 |
作り方 | 飲料アルコールは糖分が含まれ逆効果 | 「キンチンハイター」「ハイター」を使った作り方(花王HP) |
【1】マスクの種類によっては、マスクの性能が失われる場合があります。マスクの注意書きをご覧ください。
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移動制限によるストレスと景気悪化で、人心が乱れ、マナーやルールが破られる頻度も多くなります。非常事態宣言により交通量が少ないことも相まって、無謀な運転をする自動車、自転車、歩行者も増えます。
日頃以上に、交通違反や交通事故への注意喚起も必要です。
また、経済状態の悪化は、治安の悪化につながります。従業員自ら第三者へ暴力を振るうことは勿論、被害にも遭うことのないよう従業員の方々への教育を宜しくお願いいたします。