役員・従業員や第三者への事業承継が増えたとはいえ、まだまだ多い親族への事業承継
ここでは、親族への事業承継で注意すべき点をまとめました。
「息子は未熟だから、まだ心配で辞められない」と言ってみても、ヨチヨチ歩きに見えても、手を離してあげないと、ご子息の社長としての成長はないのです。
また、事業承継が進むにつれて、現経営者の仕事内容が変わってきます。頭を悩ませながら、陣頭指揮をとっていたトップの仕事を後継者がやってくれることになり、現経営者は次第にそれを後ろで見守るという仕事に変わってくるのです。
仕事内容が変わると、人間誰しも楽しくなってしまいます。
楽しくなると、辞めたくなくなるのです。
これが、後継者にとっては困ったことです。
発表していた承継時期がずれ込むことで、後継者に対する世間の信用が落ちかねません。
退任時期は、決してずれ込むことのないよう、
✔ 周囲に周知したり、
✔ パーティを開く(予め予約しておく)などして、
ずらしたくても、決して、ずらせないように致しましょう。
事業承継へ関与していると、これは「あるある」です。
特に、現経営者が当初言っていたことが変わってしまうのです。
✔ 現経営者の退任時期
✔ 株式の譲渡価格
✔ その他の条件
などなど
本当によくあるお話しで、後継者が変更を飲み込めれば良いのですが、そうでないときは、事業承継は失敗に終わります。
これを防止するためには、
✔ とにかく決定事項は、書面化して蒸し返しを防ぐ
✔ 十分なコミュニケーションを頻繁にとっておく
必要があります。