相続登記や遺言書作成のご依頼をいただいた場合には、近隣地の調査(名寄せ。「なよせ」と読みます。)を行ないます。
「近隣地調査(名寄せ)」を行なわずに実行すると、次のような不具合が発生したり、不具合是正のタイミングを逃すことがあります。
「近隣地調査(名寄せ)」はどうやって行なうのか、具体的に説明します。
もくじ | |
|
【ポイント】
【見つけるためには】
【ポイント】
【見つけるためには】
【見つけた場合には】
入れ替わっている土地の名義人に協力を得る必要があります。
【ポイント】
支払う必要のなかった固定資産税・都市計画税を支払っている可能性があります。
【見つけるためには】
公図と住宅地図をジックリと見比べます。
【見つけた場合には】
市役所の固定資産税課にその旨を伝えて、過去の固定資産税・都市計画税の還付を請求します。
【ポイント】
【見つけるためには】
【見つけた場合には】
建物名義人に連絡をとって、建物滅失登記を申請してもらいます。
土地家屋調査士に依頼すると全てやってくれます。
【1】全ての建物に建物図面がある訳ではありません。「建物図面」は、昭和35年4月1日施行の不動産登記法改正(現行不動産登記法14Ⅲ)により、同日以降に申請する建物表題に関する登記では添付が義務づけられました。実際には、経過措置の関係で概ね昭和40年以降の建物の場合には、建物図面があるようです。
次のような書類が出てきたら、道路部分にも持分がある可能性を疑いましょう。
上は、関西電力から受け取った通知ですが、「電柱等所在地」には地番まで記載されている訳ではありませんので、更に調査する必要があります。
農業委員会が管理している農家台帳(農地基本台帳・農家基本台帳)には、農地に関する様々な権利関係が世帯ごとに登録されています。
閲覧申請をして確認することができます。
森林法第5条の規定による民有林の場合には、林地台帳があることもあります。
こちらにも森林の土地所有者の情報が登録されています。
市町村の農林水産関係の窓口により閲覧することができます。