自分で相続登記手続をした方に聞きました「相続手続で苦労した理由!ベスト10」


当グループにご依頼いただく相続手続きのうち何パーセントかは、ご自身でしようとして断念された方のご依頼です。どうして断念なさったのかを尋ねて、ランキングにしてみました。「相続手続きで苦労した理由ベスト10」はつぎの通りです。

多くの人が時間、労力、専門知識の面で困難であると感じています。

もくじ
  1. 相続手続で苦労した理由!ベスト10
    1. 結局最後まで完了できなかった
    2. 時間と労力の膨大な消費
    3. 戸籍集めが複雑すぎる
    4. 相続人間の不仲・疎遠
    5. 相続人が多すぎて困難
    6. 専門知識の不足
    7. 申請書作成が難しい
    8. 平日の時間確保が困難
    9. 心理的負担が大きい
    10. 逆にお金がかかった
  2. 「相続手続トータルサポート」のご紹介
  3. 元気なうちに始めよう『終活』のご提案

第1位 結局最後まで完了できなかった。


  • 知人に「相続手続きなんて簡単よ。司法書士に報酬払うのは勿体ない」と言われたから自分でやってみましたが、聴いていたほど簡単ではありませんでした。

【司法書士からのアドバイス】

確かに相続手続きには簡単なものもあります。例えば、公正証書遺言がある場合や、相続人が一人だけの場合です。ご友人の相続手続きは「たまたま簡単だった」のかもしれませんし、ご友人が元々「ある程度の知識をお持ちだった」のかもしれません。

いずれにしても、あなたの相続手続きが簡単か否かを判断するには、私たち司法書士のような専門知識が必要です。

第2位 時間と労力の膨大な消費


  • 元々会社では事務職でしたので、自分でできると思って始めました。市役所、法務局、銀行へ何度も訪問しました。市役所、法務局、銀行への郵送や電話連絡に多くの時間と労力を要しました。結局、やることが多すぎて疲れて断念しました。

【司法書士からのアドバイス】

相続手続きは単なる事務作業ではありません。

ご自身で手続きなさる場合には、専門用語に慣れる必要もありますし、何より初めての手続きや法律的な判断の連続に疲弊する方も多いようです。

最初から司法書士にご依頼いただいた場合には、必要な情報を必要なだけお届けします。

また、ご判断いただく必要がある場合には、判断の助けになる情報をご提供します。

第3位 戸籍集めが複雑すぎる


  • 被相続人の生涯にわたる戸籍謄本、除籍謄本などの取得に苦労しました。法務局や銀行に言われて不足の戸籍や書類を何度も追加で取得しました。
  • 銀行預金の解約を先行させました。銀行に戸籍謄本の原本を提出してしまったため、登記のために再度取得するはめになって余分に費用を払う羽目になりました。

【司法書士からのアドバイス】

相続手続きで、被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本、除籍謄本、原戸籍謄本が必要なのは、あなたの把握していない相続人がいないことを法務局や銀行に証明するためです。

現在は、最寄りの市役所で日本全国の戸籍謄本等を収集できる「戸籍広域交付制度」がスタートしましたので、戸籍収集は、より楽になりました。ただし、戸籍広域交付制度を利用して集めた戸籍でも司法書士がチェックすると抜け漏れがあることが多いです。戸籍を読み解くのは、本当に難しいと思います。

戸籍の収集が完了した時点で、遺産分割協議を行なっていただきますが、万一、戸籍の抜け漏れや、戸籍の読み込み不足があると、相続人が漏れてしまいます。これを防ぐために、遺産分割協議を開催する前に法務局に戸籍謄本等をすべて提出して「法定相続情報証明書」にしておくことをオススメします。法定相続情報証明書の詳細については、記事「法定相続情報~ややこしい戸籍を読むのは司法書士が一回で十分です。」もご参照ください。

第4位 相続人間の不仲・疎遠


  • 疎遠な相続人がいて、手紙を送っても無視され、手続きができなかった。
  • 相続人の中に不仲な方がいて、手続きに協力を得られなかった。

【司法書士からのアドバイス】

司法書士から文書をお送りしても「詐欺と思っていた」と言われることがあります。文面や同封する書類を工夫するなどして、無視されないようにしましょう。司法書士にご依頼いただいた場合には、種々アドバイスいたします。

司法書士は、あなたの代理人となって他の相続人と遺産分割協議することはできません。遺産分割調停申立書を司法書士が作成するか、弁護士をご紹介するかお選びいただきます。遺産分割調停は、不調になったとき(合意に達しないとき)には、自動的に遺産分割審判に移行します。審判に移行すると不味い場合もございますので、ご依頼いただければ、種々アドバイスいたします。

第5位 相続人が多すぎて困難


  • 相続人が多く、全員の戸籍謄本等の収集に膨大な時間がかかった。
  • 電話で意向を確認してから遺産分割協議書を発送したのに、一部相続人が途中で翻意した。

【司法書士からのアドバイス】

相続人が多いだけで、戸籍収集や遺産分割協議は本当に大変ですよね。

遺産分割協議書は、全相続人が同じ遺産分割協議の内容に合意しないと(一人でも反対していると)成立しません。したがって、途中で翻意されてしまうと、最初から全部やり直しです。

司法書士にご依頼いただければ、二度手間を防ぐ方法などアドバイスさせていただきます。

第6位 専門知識の不足


  • 戸籍の読解や税金の計算など、専門知識が必要な作業に苦戦した。
  • 相続登記すべき物件に漏れがありました。相続登記すべき物件を事前に調査する必要があることなど誰もアドバイスしてくれませんでした。
  • 専門知識不足により、相続登記をするべき私道を見落とし、売却直前で司法書士に結局依頼することになった。一応、登記が完了したもののキッチリできているか、後で問題が発生しないか、ずっと不安でした。今回、私道の登記漏れを指摘され、やはり最初から司法書士に依頼していれば良かったと思いました。
  • 法務局で「この案件は司法書士に依頼した方が良い」と言われた。

【司法書士からのアドバイス】

相続対象財産が漏れてしまうと、再度、遺産分割協議を行なう必要が生じるなど大変手間です。

司法書士にご依頼いただいた場合には、相続対象物件の抜け漏れが生じないように、然るべく調査を行なってご報告します。

また、相続手続きには種々の専門知識が必要です。特に、法務局で「司法書士に依頼した方が良い」と言われたような場合には、必ず司法書士にご相談、ご依頼されることをオススメします。

第7位 申請書作成が難しい


  • 申請書の書き方がわからず、何度も法務局に足を運ぶことになった。
  • 「法務局のホームページからひな形がダウンロードできる」と友人に聞いて作って自分で申請してみましたが、法務局では細かい指摘を受け、疲れ果てました。最初から司法書士さんに依頼しておけばよかったと思いました。

【司法書士からのアドバイス】

登記申請書は、市役所においてある転居届や婚姻届のように枠があって埋めていく形式ではありません。そして、相続登記の申請書は、簡単なものから、複雑なものまであります。

また、添付書類でも遺産分割協議書や上申書など難しいものもあります。

第8位 平日の時間確保が困難


  • 法務局の手続相談では、一回あたり20~30分ずつしか時間をもらえず、何度も時間切れになりました。しかも、法務局は土日祝日は対応してくれません。
  • 役所や法務局への訪問のため、平日に何度も有給休暇を取る必要があった。こんなに何度も有給を使うなら、司法書士に依頼して、有給は他に使いたかった。

【司法書士からのアドバイス】

法務局の手続き相談は、法律相談ではありません。

法務局の手続き相談だけで、登記申請するのはリスクがあります。

第9位 心理的負担が大きい


  • 法務局や銀行に相談に行くたびに新たな作業が増えて、精神的に疲弊した。
  • 正確にできたのか、後で問題にならないのか心配でした。結局、漏れがあったのですから、最初から司法書士さんに依頼しておけばよかったです。

【司法書士からのアドバイス】

登記、訴訟の専門家である司法書士になるためには、合格率わずか数パーセントの国家資格に合格する必要があります。その司法書士でも、新人の頃には色々なミスをします。

法律や登記の知識を持っていない一般の方が、ご自身で登記を行なって、後日問題が生じないことは、なかなかハードルが高いと思います。

第10位 逆にお金がかかった


  • 遺産の金額も大したことがないので、自分でしようと思って色々やってみましたが、結局、想定外の問題が発生したので、ご依頼することにしました。
  • 司法書士以外に依頼したところ戸籍集めと遺産分割協議書の作成だけで高額な報酬をとられた。予算的に厳しくなったので自分で登記しようとしたが、結局集めてもらった戸籍に不足があった。最初から司法書士に依頼すれば良かった。
  • 本来は、登録免許税をゼロにする方法があったが、法務局の窓口ではアドバイスしてもらえず、余分に登録免許税を支払った。
  • 父のときには自分で相続手続きをしましたが、どうやら余分な費用がかかったみたいです。(今回、母の相続は)最初から司法書士さんに依頼することを決めていました。

【司法書士からのアドバイス】

相続登記は、相続開始から時間が経てばたつほど、集めるべき書類は増え、コストが増大します。

また、ご自身で相続手続きを行なうことによって、余分な費用がかかることもあります。

最悪なのは、司法書士以外の民間資格に依頼することです。調整役などといって入ってくることがありますが、全くの無駄ですので、直接、司法書士にご依頼いただくことが肝心です。

「相続手続トータルサポート」のご紹介


相続手続には、相続人や遺産の確定から遺産分割協議、そして財産ごとの名義書き換えなど、多岐にわたる煩雑な作業が必要です。当グループでは、相続に関するあらゆるニーズにお応えする【相続手続トータルサポート】を提供しています。

 

こんな方におすすめです。

  • 「忙しいから、全部やって欲しい」
  • 「高齢で、手続きが難しい」
  • 「遠方の遺産整理が必要」
  • 「地元に頻繁に戻れない」
  • 「相続人同士面識がない」

司法書士が豊富な知識と経験をもとに、不慣れなご遺族を支援し、複雑な相続手続きを一手に引き受けます。

元気なうちに始めよう『終活』のご提案


「終活」することで、ご家族の将来のご負担を減らすことが可能です。

下記ボタンのリンク先の記事をご参照ください。